私は人魚姫
「ありがとうなんてそんな、すごいことしてないよ。」
「でも、俺が言いたかったんだ。」
「そっか。」
「ああ。」
「さようなら。
これまでありがとう。」
一言話すごとに、泣かないようにって堪えなきゃ、すぐに涙なんて溢れてたと思う。
堪えられて、良かった。
もう、渚はいない。
だから、少しくらい、泣いても良いよね?
私の涙は、撫子の花の上にポツポツと落ちていった。
☆
★
*
もう、起きても渚のお城ではない。
人魚に戻ったから。
お父様には、謝った。
無断外泊して「ごめんなさい」って。
お父様は、「魚々が無事だったならそれで良い」って。
「でも、俺が言いたかったんだ。」
「そっか。」
「ああ。」
「さようなら。
これまでありがとう。」
一言話すごとに、泣かないようにって堪えなきゃ、すぐに涙なんて溢れてたと思う。
堪えられて、良かった。
もう、渚はいない。
だから、少しくらい、泣いても良いよね?
私の涙は、撫子の花の上にポツポツと落ちていった。
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もう、起きても渚のお城ではない。
人魚に戻ったから。
お父様には、謝った。
無断外泊して「ごめんなさい」って。
お父様は、「魚々が無事だったならそれで良い」って。