王子様の溺愛は、とことん甘い【クリスマスSS】
コソッと耳打ちすると、肩をぴくりと震わせた。
「っ…詩音先輩は、優しすぎます…」
僕が優しくなるのは、芙羽梨が温かさとか、それこそ僕よりずっと多くの優しさをくれるから。
そういうの全部含めて、優しくありたいと思うんだよ。
芙羽梨への気持ちが溢れ出そうになったところに、とある人が視界に入った。
…ここで顔を合わせたら、のちのち面倒になりそう。
「芙羽梨、スイーツコーナーに行かない?」
「あっ、はい…!」
パッと顔を上げた芙羽梨の表情が、少し硬いものに変わったことに気がつく。