世界を救うために奮闘するお話
すると慌ててリコットが
シールドを張り跳ね返すと

「お お兄様!ビックリしたじゃ
ありませんかっ!」

と、思わずリチャードに文句を言う。

するとリチャードはニヤリと笑い

「ほれ、これも受けてみろ!
我が妹よ!」

リチャードが火柱を出し
手で回転させながらリコットに放った。

それを再度シールドで跳ね返すと

ルシウスが剣先で蹴散らした。

リチャードが加わると
ルシウスの顔色も変わる。

その後の鍛錬場は

どっごぉ〜〜ん

ドッガァーーン

スパンッッ

バッチィーンッ

と爆風爆音の嵐。

こうなってくる頃にはリコットは
すでに体力も魔力も限界に。

リチャードとルシウスが
大怪我しないように

鍛錬場が壊れないように

あっちもこっちもと
シールドを張りまくるのである。

戦力でもこの2人は
圧倒的に強すぎるので
こうなってしまうと手も足もでないのだ。

下手に入ると逆に危ないので
体育座りで膝に顎を乗せて
黙って見学。

そして
ルシウスとリチャードの一騎打ちとなる。

「リチャードめっ!
これでもくらえっ!このシスコン野郎!」

「ルシウスにはリコットは
やらん!10年早いわっ!!」

「おいっ!俺はオマエの上司だぞ!
しかも年上だぞ!」

「うるせー!鬼上司!
1才しか変わらんだろ!」

「なんでこんな悪魔みたいな奴の妹が
あんなに可愛いんだよ!説明しろっ!」

「知るかっ!!母親と父親に聞けやっ!」

「鬼!!」

「悪魔!!」

と、20才と21才の見目麗しい青年が
絶対に言わないような事を
連発してるのは毎度の事、、、。

「はぁー、相当ストレス溜まってますのね」

ヤレヤレと溜め息を吐きながらも
すでに慣れてるので
2人の好きにさせるリコットであった。
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