世界を救うために奮闘するお話
そんな危険な禁止魔法を
人間が使うことなんてありますか?
使ったら牢屋行きですわよ、、、

もしかして、魔族が化けてるのかしら?

????と
ますますわからなくなりながらも

ルーシア様とメイファン様が
不安になるのなら
いくらでもかけましょう。

「はい、承知しました。」

その言葉で
ルーシアが頷くと
メモを取りだしながら

「それと、リコットとローハンは
今回の夜会の主催者。
新興貴族のブライト男爵の娘。
えっと、、確か、、、
ピーチパティ・ブライト!
年齢はあなたたちと同じじゃないかしら。
くれぐれも用心して。
ピンク色のロングヘアの
官能的な身体付きの娘がいたら
その子だから、、、」

新興貴族とは、あの『混沌の闇大戦争』の後
なんらかの功績を上げ、貴族になった一族
を指す。殆どの一族は、戦後の混乱期に世の中の為に従事し、国を支え、民を守るために力を貸し、持ってる財を惜しみなく提供してくれる者達であったが、中には危ない橋を渡り、きな臭い連中もいた。魔族と密接に繋がり、攻め込むチャンスを与えたり、契約を交わし悪事に手を染めたり…そういった者は、ルシウスの叔父の前騎士団長のマーズ侯爵の時代で、殆どが身分剥奪だとか、なんらかの制裁を受け、今でもたくさんの服役者がいた。

ちなみに、現在のこの大陸の法では極刑は行っていない。それは、『混沌の闇大戦争』が
歴史上史上最悪の犠牲者を出した戦争で
命というものの尊さを重視してるからである。

リコットとローハンは
訳がわからないという表情で
お互いに目を合わせると
ルーシアを見て頷いた。

「同じ年って事は学校にいたかな?
リコット知ってる??」

「いえ、ローが知らないなら
わたくしも知らないわよ。
わたくし、悲しい事に
あなたしかお友達いませんもの、、、」

リコットとローハンは顔を見合わせて
クスリと笑うと

またモヤモヤの中に思考をしずめていった。
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