世界を救うために奮闘するお話
「そんなこと言いますが??
なんで、わたくしだけお勉強なんですの?
これならば、まだお茶会の方がマシです!
お兄様は帝国の全ての民のために
お勤めされていますのに…
どうせ、わたくしが
攻撃魔法使えないからでしょ!!
不公平ですわ! 本当にっ!」

マチルダからの注意を無視して
わたくしは不満をぶちまける。

「いいえ、お嬢様は凄いお力を
持っているじゃありませんか?!
攻撃魔法は使えなくとも、2年もの間
武術も嗜まれておりますゆえ。」

「治癒とシールドなんか
援護しか出来ませんわ!
わたくしだって、戦えますのに
お勉強ばっかり!!
もうやってられませんわ!」

机をバンッと叩き
バタンっと立ち上がると

マチルダが一瞬怯んだので

このチャンス逃すか!?
って事で

ドレスを掴んで
出口に向かって早歩き。

すると、すぐに体制立て直した
マチルダが追いかけてきた。

「お お おじょーさまっ!!
まだ終わってません!
お待ちくださいっ!!」

へへーんだ

待てと言われて待つ奴がおりまして?!笑

一心不乱に前に進むと

ドカッ

何か硬いものに
ぶつかった

イタッ

一瞬にしてホールドされ
そしてリコットの身体は拘束された。
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