世界を救うために奮闘するお話

リチャード、ルシウス、ローハンのルート

会場の中に入ると部屋の中央にある大きな
シャンデリアに目が行く。

他の招待客とそれぞれ挨拶を交わしながら
二手に別れた。

リチャード、ルシウス、ローハン
リーベン、イーハンの面々はそれぞれ連なって
会場内を一周した。

入り口付近の辺りまで
回ってきた時に、先程の入場の際に
様子が一変した従者が近寄ってきた。

ローハンが少し警戒しながら
平静を装って

「どうされましたか?」と尋ねると

その従者は姿勢を正すと
「マルク騎士団の使者の者が
先急ぎ言伝があるとの事でいらしています。」

すると、リーベンが
「私が聞いてまいります。殿下
暫しお待ちを」

と、ルシウスに一礼すると
リーベンが外に出て行った。

少しの時間が過ぎ、リーベンが戻ると
皆一同がリーベンに近寄る。

「『通り道』にて、諍いが発生。
大至急応援の要請が必要との事であります。
私が戻って対処に当たります。殿下はこちらへお残りください。ルキアス殿下も久々の再会に胸を躍らせていらっしゃいますゆえ。」

リーベンが囁くように
皆に状況を説明する。

ローハンが
「私も一緒に参ります。」と
身支度をしようとすると

イーハンが
「いや、お前はここに残れ。
私が参る。社交も紳士たるもの
通らなければいけない道。
勉強だと思ってお2人に仕えなさい。」
と、言うと

リーベンとイーハンは顔を見合わせ頷くと
ブライト男爵に挨拶を交わし

早急に夜会場を後にした。
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