微妙にHではない恋愛@異文化交流物語・魔法の恋の行方シリーズ7・アラゴンとアクア
まだ若い魔族の女の子が、
しょんぼりとして手をあげた。

「ランダか・・
お前は後で、俺のところに来い」

ランダと呼ばれた魔族の少女は、
ほぼ泣きそうにうなだれている。

「よしっ、片づけて解散!」

アラゴンは、スタスタと先に歩く。
アクアは紙ばさみを胸に、
アラゴンの後を、小走りでついて行った。

「あの、アラゴン先生、質問なのですが・・」

「なんだ?」
「合格しなかったら、どうなるのですか?」

アラゴンは立ち止まった。
「ステータスは、最下位になるからな、強い奴の使い魔になるしか、選択肢はない。

または、子鬼の連中と同じ、
雑用をやるかだ」

厳しい競争、成果主義・・・

「まぁ、別の何かに秀でた能力が、あれば別だが、総合的に判定はされるから
ランダは能力が低いから、難しいな」

泣くのをがまんしている、
魔族の少女の背中を思い出して、
アクアは唇をかんだ。
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