心に♪留まる
25頁 流の苦難

【選択肢···産む?諦める?】


一颯が仕事終わり家に向かうと
流が園の子供達を見ていた。

夕方だから
父兄のお迎えが行われている。

「流!!ただいま。」
と、一颯が声をかけると
「おかえりなさい。」
と、かえってくる。
「流。おいで。」
と、言うと、
泣きそうな顔をして
一颯に飛びつく流に
「流。不安なら
少し待とうか?赤ちゃん。
俺は、俺の中では
流が一番なんだよ。
流がいれば何も要らない。
これは、何度も言っているよね。」
と、言うと頷く流。

「流は、とても温かくて
優しい人だよ。
それは、俺が一番知っている。
どんなすごい人でも
例えば母さんでも
最初から親じゃないよ。

赤ちゃんを生んで
赤ちゃんと一緒に成長していくんだよ。

赤ちゃんが泣いていると
なんで泣いているか
わからずに一緒に泣いたり
そんな毎日を送りながら
赤ちゃんと一緒に
流は、母親に
俺は、父親になって行くんだ。

不安に思ってもなんの不思議もない。

俺は、いつも流のそばにいるよ。
俺は、頼りない?」
と、言うと
首を横に振りながら
「一颯、好き?一颯、大好き?
一緒にいてくれる。
お義母さんも。」
と、言うから頷くと
少し笑みがでたから
「いつも気になるんだけど
好きが疑問系なんだよね?
なんでかな?」
と、言うと
流は、ん?と言う顔をしているから····
まぁ、いっか。
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