私が恋をしたのは、冷酷な完璧イケメンでした。
「すず!」


「まま!」


私の手を離して、すずちゃんがお母さんの元へ走っていく。


頑張って引っ込めた涙をお母さんに抱きつきながら流している姿を見て、私ももらい泣きをしそうになった。


「おねぇちゃ!ありがとう」


「すずって言う声が聞こえて……あなたみたいな人に出会えて良かったです。本当にありがとうございました。」


安堵の笑みを浮かべたお母さんに深いお辞儀をおくられる。


「いえっ、良かったです」


元気に手を振ってくれたすずちゃんに、かがんで手を振り返すと、すずちゃんは笑顔を浮かべ、お母さんと歩いていった。


「…さてと……」


「ここ、、どこ、?」


帰りたいんだけど、場所が分からない。


スマホは持ってないし……これ終わった、、?


「え、どうしよう」


私が迷子になっちゃった、
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