意地悪な王子様とのヤキモチ争奪戦
「あれ、いいの?誰かに見られるよ?」

「いいの。千歳は、私のだって、見せびらかせたいから」

「お気に召すままに」

大量のチョコレートの箱に、颯の眉間に皺の寄る顔が目に浮かんだが、私達は、チョコレート達を置き去りにして、副社長室を後にする。

今から、エレベーターを降りてエントランスをくぐり抜けるまでに、何人の女の子の悲鳴を聞けるだろうか。


「……来年までに、減らさなきゃ」

「ん?何?」

「なんでもない」

私は、ガーネットのピアスを耳元に光らせながら、ピンヒールを鳴らし歩いていく。

その隣では、来年も再来年も、ずっと意地悪な王子様に意地悪く笑っていて欲しいから。


ね、千歳。


   ❤️Happy Valentine Day❤️

   ❤️CHITOSE &MIKAKO❤️




2022.12.20 遊野煌

< 9 / 9 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:17

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

100回目の恋カレー
遊野煌/著

総文字数/8,657

青春・友情17ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
『ねぇ、恋カレーって知ってる?』 ──『ん? 恋カレー?』 『うん。恋カレーを100回たべたら、好きな人が自分のこと好きになっちゃうんだって』 これは好きなアイツに好きだよって言えない、臆病な私の初恋と恋のおまじないの話。 ※表紙はフリー素材です。コンテスト用に既存作を改稿しました。
バレンタインはキスをして
遊野煌/著

総文字数/5,535

恋愛(ラブコメ)11ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
『23時のシンデレラ』バレンタイン短編です。 結婚して4年目の颯と美弥のバレンタインの様子です…💓 ※表紙はフリー素材です。
シルバーリングの微熱
遊野煌/著

総文字数/3,813

恋愛(純愛)7ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
水川小雪は三年ぶりにクローゼットの奥にしまい込んでいた缶の中から、あるモノを取り出した。それはくすんだシルバーリング──。 ※表紙はフリー素材

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop