私が恋した10人の男たち


は?!
なに言ってくれちゃってんのこの人!!


急な密告者の出現に私は焦る。


「なにしてんだ本田!!マンガ没収!」


「えー!先生それ買ったばっかなのにー!」


「授業中だ!後で取りに来い!」


「えー!」


呆気なくマンガを没収され怒られた。


(¬_¬)ジロッ


航介を無言で睨みつける私。


「うわ!マジでごめん!」

「ほんとごめん!」

「言っちゃったごめん!!」


めっちゃ謝ってくる隣の密告者。


言っちゃったじゃねえよw


「もう!バレたくなかったのに!」


だから嫌だったんだよこいつの隣なんて。


「ほんとごめん!」


「はぁ…もういいよ」


「ほんとごめんって!」


この人ほんとロクなことしないな。


私は諦めてどこからやってるかも分からない教科書をパラパラと開きながら溜息をついた。


とりあえずこいつに教科書貸さないと。


と、思って渡そうとした。


すると、




「代わりに俺のマンガ読んでいいから、ほら!ごめん!」





航介はノートの下から漫画本を出して
私に渡してきた。





お前もマンガ読んでたのかよwww


教科書もないし盾無く読んでたとかすげえwww
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