私が恋した10人の男たち


さっそくダルいんですけども。


全然集中できない。


「マンガ読んでるから邪魔しないで」


「あ!そうなんだ!ごめんごめん!」


いやさっきからずっと見てたなら分かるだろ。


誰がこんな教科書縦に直立させて置きながら
授業聞くやついるんだよ。


「うん。だから騒がないでねマジで」


「うん☆わかった!」


分かってくれればいいのよ。


あなたはフツーに授業聞いてなさい。


やっと前を向いてくれた航介にホッとしながらまたマンガを読んでいた。


しばらくすると


「次のページから…
この列!前の席から2ページずつ読んで」


と、先生の声が聞こえた。


先生は日にちで列ごとに音読させるのが毎回決まってる。


だから私の列が今日は音読されないと知ってて私はマンガを読みふけっていた。


「え?!やべえ!俺もじゃん!!」


私の隣に移動してきた航介は音読しなきゃならない列にいた。


「お、吉田もだぞ。順番に」


「でも俺、教科書忘れたんだけど先生!」


「なんだー?忘れたなら早く言え!」


ほんとだよwww


もうあと半分で授業終わる時間なのに今まで半分なにして過ごしてたんだよwww


「忘れたこと忘れてました!!」


マジでなにしてたんだよ今までwww


クラス中で爆笑してる中、


「本田!教科書貸してやれ」


と、先生が私に言ってきた。



(・・)え



もちろん教科書を盾にしてマンガを隠し読んでた私は焦る。


まずどこのページを
今やってるのかさえ知らん←


私が、


「えー…」


と、マンガを机の中にとりあえず隠そうとした。


その時。





「え!!マミ今マンガ読んでるから借りれないんだけど!」





と、先生に言う航介。




え(・・)




マジ迷惑すぎるんだけどなんで隣きたのこの人。
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