春風、漫ろに舞う
浜辺で休憩してる藤雅たちを横目に。
わたしは、人気の少ないところにきていた。
履いてきたハーフパンツが濡れない程度に、海にちゃぷちゃぷと足をつける。
「…気持ちいい…。」
暑いから、日傘は差したままで。
1人でこうするのも悪くないかも。
帽子を持ってきていたら、水に手つけてもよかったかな。
ふと、気になって藤雅達の方を見ると。
水着を着た女の人たちに声をかけられているみたいで、無意識にため息が零れる。
「…わたしの藤雅なのに。」
いつもそうだ。
街中を一緒に歩いていても、わたしが席を外して戻ってくると声をかけられたりしてる事が多い。
もちろん、藤雅は断ってくれているし何なら機嫌が悪いと相手の人にきつい言葉を使ったりする時もあった。
だけど…それでも、見ていていい気はしない。
今日なんて尚更だ。
下着となんら変わりない水着だなんて。
「…近いんだよ…距離が…。」
羨ましいくらいのスタイルを惜しげも無く晒している女たち。
ムカつく、腹立つ。
わたしの藤雅なのに、話しかけてあんなに近寄ってる。
気持ち悪い、汚らしい。
…そうは、思っても。
わたしは水着なんて着れないから。
グッと、左腕を掴んでいた右手に力が入る。
わたしは、人気の少ないところにきていた。
履いてきたハーフパンツが濡れない程度に、海にちゃぷちゃぷと足をつける。
「…気持ちいい…。」
暑いから、日傘は差したままで。
1人でこうするのも悪くないかも。
帽子を持ってきていたら、水に手つけてもよかったかな。
ふと、気になって藤雅達の方を見ると。
水着を着た女の人たちに声をかけられているみたいで、無意識にため息が零れる。
「…わたしの藤雅なのに。」
いつもそうだ。
街中を一緒に歩いていても、わたしが席を外して戻ってくると声をかけられたりしてる事が多い。
もちろん、藤雅は断ってくれているし何なら機嫌が悪いと相手の人にきつい言葉を使ったりする時もあった。
だけど…それでも、見ていていい気はしない。
今日なんて尚更だ。
下着となんら変わりない水着だなんて。
「…近いんだよ…距離が…。」
羨ましいくらいのスタイルを惜しげも無く晒している女たち。
ムカつく、腹立つ。
わたしの藤雅なのに、話しかけてあんなに近寄ってる。
気持ち悪い、汚らしい。
…そうは、思っても。
わたしは水着なんて着れないから。
グッと、左腕を掴んでいた右手に力が入る。