モフぴよ精霊と領地でのんびり暮らすので、嫌われ公爵令嬢は冷徹王太子と婚約破棄したい
そんな自分を中心に世の中が動いていると勘違いしているベアトリスが、先ほど突然反省したと言いだしたから、警戒せずにはいられない。
ただ、反省したと言ったベアトリスが演技をしているようにはどうしても見えなかった。
(あれは本心だった。だがなぜ突然?)
「変化があったのは召喚式あたりからだね」
ゲオルグの言葉に、ユリアンはうなずいた。
「どこがだよ」
「ツェザール、冷静に思い出してみろ。召喚式で失敗したクロイツァー公爵令嬢はどんな態度だった?」
「どんなって……ぼうっと突っ立ってたんじゃないか?」
「それがおかしいと思わないか? いつもの彼女なら、激怒してコスタ司教を責めてやり直しを要求くらいしていたはずだ」
「……言われて見ればそうだな」
ユリアンはふたりの会話を聞きながら、召喚式でのベアトリスの様子を思い出していた。
赤い光の渦から現れた小さな鳥形の精霊を見て、あぜんとしたように口を開いていた。心から驚き、周りは目に入っていない様子に見えた。
高位精霊を召喚出来なかったためショックを受けていたのだろうが、その後舞台から退くように言われたときも、ユリアンがフェンリルを召喚したときも静かにしていて、あたり散らすような様子はいっさいなかった。
そして今は、正体のわからない精霊を大切にしている。見たこともないような優しい顔で。
「彼女に変化があったのは間違いない。それがなにかを知りたい」
反省したとしても、今までの悪行は簡単には消えない。それでも彼女が自分を見つめ直し変わってくれたなら……。心のどこかでユリアンはそう願っていた。
ただ、反省したと言ったベアトリスが演技をしているようにはどうしても見えなかった。
(あれは本心だった。だがなぜ突然?)
「変化があったのは召喚式あたりからだね」
ゲオルグの言葉に、ユリアンはうなずいた。
「どこがだよ」
「ツェザール、冷静に思い出してみろ。召喚式で失敗したクロイツァー公爵令嬢はどんな態度だった?」
「どんなって……ぼうっと突っ立ってたんじゃないか?」
「それがおかしいと思わないか? いつもの彼女なら、激怒してコスタ司教を責めてやり直しを要求くらいしていたはずだ」
「……言われて見ればそうだな」
ユリアンはふたりの会話を聞きながら、召喚式でのベアトリスの様子を思い出していた。
赤い光の渦から現れた小さな鳥形の精霊を見て、あぜんとしたように口を開いていた。心から驚き、周りは目に入っていない様子に見えた。
高位精霊を召喚出来なかったためショックを受けていたのだろうが、その後舞台から退くように言われたときも、ユリアンがフェンリルを召喚したときも静かにしていて、あたり散らすような様子はいっさいなかった。
そして今は、正体のわからない精霊を大切にしている。見たこともないような優しい顔で。
「彼女に変化があったのは間違いない。それがなにかを知りたい」
反省したとしても、今までの悪行は簡単には消えない。それでも彼女が自分を見つめ直し変わってくれたなら……。心のどこかでユリアンはそう願っていた。