モフぴよ精霊と領地でのんびり暮らすので、嫌われ公爵令嬢は冷徹王太子と婚約破棄したい
「移動中に、深淵の森近くの村に立ち寄る。その際、聖女の居場所の手がかりがないか探ろうと思っている」
「聖女様を?」
ユリアンの言葉にベアトリスは怪訝な顔をした。学院の行事の話題だったはずなのに、突然脱線してしまったからだ。
「そうだ。王家の騎士が捜索しているが、いまだ有力な情報がない。どんな些細な手がかりでも喉から手が出るほど欲しい状況だ」
「そうなんですか」
「クロイツァー公爵令嬢にも手伝ってもらいたい」
「ええ?」
それまで他人事として相づちを打っていたベアトリスは、突然の命令に驚きの声をあげた。
(どうして私が?)
「人手は多い方がいい。数少ない事情を知る者である君は適任だろう」
ユリアンは決定事項のように言うが、ベアトリスとしてはなんとしても断りたい。討伐訓練だけで精いっぱいなのに、聖女についての情報収集をする余裕はない。
(なんとか断る理由を……そうだわ!)
「あの、聖女様はクロイツァー公爵領にいる可能性が高いとおっしゃっていませんでしたか?」
以前彼は孤児院にまで訪ねてきてそう言っていたはずだ。その後、父と兄が忙しそうにしている。ベアトリスに仕事の詳しい話は教えてくれないが、人を捜していると言っていたから間違いない。
「深淵の森はクロイツァー公爵領とも接しているから、人々の行き来があるはずだ。調べて損はない。少なくともなにもせずにいるよりはいい」
「聖女様を?」
ユリアンの言葉にベアトリスは怪訝な顔をした。学院の行事の話題だったはずなのに、突然脱線してしまったからだ。
「そうだ。王家の騎士が捜索しているが、いまだ有力な情報がない。どんな些細な手がかりでも喉から手が出るほど欲しい状況だ」
「そうなんですか」
「クロイツァー公爵令嬢にも手伝ってもらいたい」
「ええ?」
それまで他人事として相づちを打っていたベアトリスは、突然の命令に驚きの声をあげた。
(どうして私が?)
「人手は多い方がいい。数少ない事情を知る者である君は適任だろう」
ユリアンは決定事項のように言うが、ベアトリスとしてはなんとしても断りたい。討伐訓練だけで精いっぱいなのに、聖女についての情報収集をする余裕はない。
(なんとか断る理由を……そうだわ!)
「あの、聖女様はクロイツァー公爵領にいる可能性が高いとおっしゃっていませんでしたか?」
以前彼は孤児院にまで訪ねてきてそう言っていたはずだ。その後、父と兄が忙しそうにしている。ベアトリスに仕事の詳しい話は教えてくれないが、人を捜していると言っていたから間違いない。
「深淵の森はクロイツァー公爵領とも接しているから、人々の行き来があるはずだ。調べて損はない。少なくともなにもせずにいるよりはいい」