逃すもんか
オレは平岡さんに昼メシは工房の休憩室でとるようにすると伝えた。
オレが自炊して貯金を決意たからだ。


昼は弁当を持って食べるようにした。
料理は今までほとんどした事がないので、実家の母さんに電話した。

〜…〜…
「はい。大崎です。」

「あ、母さん。ちょっと教えて欲しいんだけど、ご飯炊くのやオレでも作れるおかずを教えて欲しいんだけど」

「え? 史弥が料理するの?」

「うん。毎日コンビニ弁当だから飽きるんだよ」

「そう。偉いぞ史弥。お母さんおすすめもあるんだけど、今はスマホから「かんたん料理」とか「作り置きおかず」とか検索して自分でも出来そうなのを作ったら?
ところで、新生活家電を買った中に炊飯器あったよね〜」

「あるけど、段ボールに入ったままだわ…」

「お米あるの?」

「母さんが送ってくれたパックのご飯しかない」

「わかった。明日お米とか乾物やいろいろ送るわね。ご飯の炊き方は炊飯器の説明書を良〜く読めばわかるし、お米の研ぎ方も動画みてやってごらん。
今はスマホがあるから便利よね〜。」

「うん。まずはたくさん動画みてみる。
ありがとう母さん。」

「うん。頑張ってね。宅配便は夜の8時に届くように出すし、お菓子もキッチン用品も入れるね。」

「うん。ありがとう。お願いします。」

「ハイハイ。体に気をつけて仕事頑張ってね」

「うん。じゃあね」ピッ!
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