逃すもんか
日本のゆかり***

土曜日の9時ごろ美桜さんからの電話で起きた。

〜…〜…
「は…い」

「ゆかりちゃん?まだ調子悪いの?」

「はい…」

「さっき柊一さんも出かけたし、準備しておいでよ。着替えや化粧品は私の使えばいいから、何も持たないでおいで。ね。」

「はい。ありがとうございます…顔を洗ってからタクシーで行きます。すみません美桜さん。」

「何言ってるの。こんな時は頼ってよ〜。
待ってるからね。」

「はい」ピッ!

重たいカラダをやっとの思いで起き上がり、シャワーを浴びた。
少しスッキリして化粧はせずに、ラフな服に着替える。

バックを持ちアパートから大きな通りに出てタクシーに乗った。
< 222 / 268 >

この作品をシェア

pagetop