愛はないけれど、エリート外交官に今夜抱かれます~御曹司の激情に溶かされる愛育婚~

不服そうに目を尖らせるが、どことなく自信も見え隠れしている。〝俺より優先すべきものはないだろう?〟といったニュアンスだ。


「あたり前です」
「部活の先輩を差し置いてか」
「なにそれ」


ふふふと笑いながら碧唯を肘で小突いた。


「部活の先輩後輩の関係は絶対だと昔から言うだろう」
「先輩なら後輩の幸せを願ってくれてもいいと思いますけど。碧唯くんこそ、彼女はまだいないの?」


似たような質問で攻撃を仕掛ける。恋人がいたら友人の南を誘いはしないだろうが。
とはいえイタリアに残してきている可能性もある。


「まだってなんだよ」
「あれ? ずっといらっしゃいませんよね?」
「お互い様だ」


わざと馬鹿丁寧に言ったら、今度は碧唯からこめかみを小突かれた。

彼との付き合いは小学校時代に遡る。
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