【完】大人の世界~甘美な毒に魅せられて~
「でもさ、家族だから照れもあるしね。素直になれないってことは誰だってあるよ」


ランの優しさがなんだかしみた。

今日は眠ろう。

このまま眠ってしまっていやなことは忘れよう。

私はそっと目を閉じた。



うとうとしかかったところでランがまた話しかけてきた。


「ねえ、アヤ。隣のマンションの灯りが漏れてるんだけど」


え、隣のマンション?

あわてて布団をめくって飛び起きた。


「ど、どうしたの、アヤ。そんなにあわてて」


ほんとだ。

カーテンが閉まりきってなくて灯りが差し込んでいる。

ちょっと待って。

灯りが差し込んでいるってことはさ。



まさか…???

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