きみと繋げた雪明かり



「夜宵…ごめん、わたしが巻き込んだせいだ」


「ううん、大丈夫。それに、首突っ込んだのは私だから。凛子はなにも悪くないよ…」


とりあえず応急処置に布巾で拭いた後、凛子が申し訳なさそうな瞳で私に言ってきた。



私はその場では大丈夫と言ったけれど、その後からなにかとてつもなく悪いことが起こる気がして、胸のざわめきを抑えることができなかった。



そして、私の予感は的中してしまった。


< 164 / 206 >

この作品をシェア

pagetop