きみと繋げた雪明かり



***



「ふぅ………」



一人で人の姿が少ないところで腰を下ろす。


屋上付近のところが、一番落ち着いて人も少ないことがわかったから、とりあえずそこにさっきから滞在している。


今日は屋上に通じる扉の鍵が空いているから風が欲しくて扉を開けてみた。


開けた瞬間、爽やかな風と明るい太陽が私に降り注いできて、気分が良くなってきているのがわかる。



今日は風も爽やかに吹いているし、一人になりたい時はうってつけだ。



……岬木くん、今頃なにをしているのだろうか。



やっぱり頭の中はそのことでいっぱいだった。


可愛い女の子と回っていたらどうしよう。そう思うとモヤモヤが止まらなかったけど、それは私がなにかと言える立場ではない。



自分からあんなひどいことを言ったのだから、私が岬木くんの問題に色々突っ込むわけには行かない。



自分で選んだ道だ。でも、本当は寂しいし苦しい。


主役でキラキラと輝いている岬木くんと、すみで指示を出している私。やっぱり岬木くんは遠い世界の人になってしまったみたいだ。


また、話せたら。そう思いたいけど、関わりたくないって言ったのは私。自分で自分の言葉には責任を持たなきゃ。
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