きみと繋げた雪明かり
しかもこの子、面白いのが岬木くんに全然興味がないこと。
それよりむしろ、
「聞いてください〜!今日、誕生日限定ガチャ引いたらゆうと様のSSR引けました!神に感謝!」
「おめでとう〜!」
そう、バチバチの二次元オタクである。
ともえちゃんによると、『二次元はこの世の神で全て』らしい。
最初は本当にお人形みたいな美少女だったから、ショッピングモールに行った時にアニメのグッズが置いてあるお店の前で見かけてびっくりしたことを覚えている。
実はそこから仲良くなったんだっけ…
いつもの姿からは想像ができないくらい、真剣な眼差しでグッズの値札を見てたような。
私はアニメとかはそこまで詳しくないから、朋笑ちゃんに色々と教えてもらっている。
まあ、つまり。二次元オタクのことを除けば本当にどこの少女漫画だって感じの美少女なのである。
「——はい、みんな始めるよ」
朋笑ちゃんとしばらく話していたら、会議が始まる時間になったため急いで自分の席へと向かう。
会議が終わったらまた朋笑ちゃんのところへ行こうかな。
そう思いながら今日の生徒会定例会議が始まった。