きみと繋げた雪明かり


「えっと……次の日曜日とかって空いてたらする…?」


「日曜日?」



日曜日って……何かあったっけ。


生徒会も少ないからやることもなかったし、特に用もなかったはず。


な、なにか岬木くんと約束してたっけ……



「特にないけど、どうしたの?」


「スイーツ店がビュッフェやってるんだけど、男だけで行ってもなんだからどうかなって……」



頬を染めながら誘ってくれた岬木くんは、悪いけどめっちゃ可愛かった。



……というか、スイーツ?



スイーツは最近あまり食べてなかったけれど、中2までは友達を連れてよく有名なお店に並んだものだ。


甘いもの大好きだしね…



日曜日、特に用もないしいいよね。



「うん、私も甘いもの大好きだからぜひ」


「本当?ありがとう…」



たしかにまだ甘いものは女が好き、って言う結構アレな偏見が残ってたらするから、岬木くんが行きにくくなるのもしょうがない。



私も最近ずっとリフレッシュできてなかったから、丁度いいかも。



「いや、このくらい全然だよ」


「じゃあ、次の日曜日駅前でいいかな」


「うん、楽しみにしとくね」


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