きみと繋げた雪明かり


「——と言う形で前回の会議はまとまりました」



「うん、ありがとうございました。では…」



パチパチと拍手が鳴らされたあと静かに自分の席に座る。



はぁ…、任命式から二ヶ月くらいは経ったけど、これに関しては未だに慣れない…!



緊張で声は上がりまくりだし、なんなら指先なあからさまに震えているから怯えていることなんかよく見たら丸わかりだし……もっと堂々と話せたらいいのに、って何回思ったか。



……っと、次も私が総括をまとめなきゃいけないから真剣に会議に集中しなくては。




素早く意識を静野くんの方に向ける。




「…はい、では、さきほどまとめてくれた星野さんの総括でもありましたとおり、マニュアルを決めて行うということにします」



静野くんがそういったとたんに、拍手の嵐が巻き起こった。




ちなみに今の議題は「2週間後にある挨拶運動兼身だしなみチェックをどのように行うか」というものだった。



一年生のとき、私が普通の生徒だったときは…通学路に不定期で役員がいるからすごく心臓に悪かった覚えが…



昔のことを思い出しながら会議へと視線をむける。




えっと……次は誰がどこに立つか、みたいな感じだったかな。
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