茶柱
朝露が空も大地も反射させた日
茶柱が立っていた
陽気な空には
カンカンに照った太陽が
こちらを見下ろしていた
サーッと吹く風に踊る柳が
心地のいいメロディを奏でている
心穏やかに茶をすすり
最後まで立っている立派な柱を
茶器の底に残した
柳は動物達とセッションを始めた
私も混ざる
服がはだけたのも気にしない
夜は満月
二兎を追うように手を伸ばす
指先が少し月に触れた
今日は茶柱が立っていた
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

蛾

総文字数/272

詩・短歌・俳句・川柳1ページ

寝首

総文字数/495

詩・短歌・俳句・川柳1ページ

無鉄砲な夜に撃たれて

総文字数/253

詩・短歌・俳句・川柳1ページ

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop