有り ふれた 人生
【 四つ目の話し 】

髙山さんとの出会い


中には、旅行中の日本人の
患者さんもいる。

この 髙山 靑 35歳
( たかやま あおい ) さんも
日本人。

髙山さんは、大手建設会社に
勤めていて
いま、クアラ・ルンプルで
高速道路を作る為に
日本から来ている。

私より五歳年上で
ラクビーをやっていたとかで
長身の背は190cm
堀が深くイケメンである。

身体が、大きいから
圧迫感があるが 
物腰は柔らかく話し上手。
独身?バツイチらしい。

アイダン医師情報

何度か診察に見えた時
食事に誘われた。

まだ、今は、男性に関わりたくなくて
お断りをしていた。

髙山さんの歯の治療が終わる日に
アイダン医師から
「一度だけ、一緒に食事をして
あげてほしい。」
と、言われた。

彼の歯の治療は、すでに終わっていて
クリーニングや歯石とりや
歯茎のマッサージやらと
やらなくても良い事に
通っていたらしく
アイダン医師が不憫に
思ったらしい。

髙山さんとの食事は
楽しかった。

一人で、見ていたものまで
変わって見えた。

車の趣味も似ていて
彼は、ファイアットアバルトの
青を日本に置いてると。

その日から
食事をしたり
お互いが休みの日に
出かけたりする日々が続いた。

その日は何故か
日本人が多くて
日本語が飛ぶ買う中で
日本にいる錯覚?におちいり
楽しくて前後不覚になった?

目を覚ますと
大きなベッドに寝ていた。
「うっ·····頭っ、いたいっ」
と、声が漏れるなか
「大丈夫?」
と、声をかけたのは、
髙山さんだ。

彼は、部屋着で現れた
そんな彼をチラリと見て
「駄目」
と、言って目を閉じる。

「今日、明日は、休みだから
ゆっくりこのまま寝て。」
と、髙山さんが、言い終わる前には
目は閉じられた。

次に目を覚ましたのは、夜で

「お腹空いてない?」
と、言われ 水を貰う
髙山さんからミネラルウォーターを
受け取る時に
自分が裸であることに気づく
髙山さん曰く

吐いて自分で脱いだと

「裸で抱きつかれて
   理性が崩壊した。」
と、言われて
生娘ではないし
「ごめんなさい。吐いたりして。」
と、言うと
「ワンピースは、
一応クリーニングに出したよ。」
と、言ってもらえた。

このホテルは、髙山さんの会社が
契約している。

そのままルームサービスで
食事を取り
その流れで
髙山さんに抱かれた。
優しく抱く彼に心地良かった。

日曜日の朝には、
ホテルから出てアパートメントへ
戻った。

ホテル暮らしをいつまでも
と、思い
歯科の近くにアパートメントを
借りて暮らし始めた所で
部屋の片付けが残っていた。

靑と身体を繋げた事に
後悔はしていない。

本当に生娘でもあるまいし
靑だから抱かれたのだと思う
彼がどんな気持ちで
私を抱いたのかは
知らないが······
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