俺が、好きになっちゃダメ?
「毛利さんと梅本さん、ぬいぐるみ買うつもりなの?」
わたし達が頷き合っていると、胡桃くんが聞いてきた。
「うーん……」
わたしと夏芽は同時に唸った。
可愛いし、ここで買うことを逃したら、もう二度とチャンスがないかもしれない。
なんせ、ここは屋台であって、普通のお店じゃないもんね。
またチャンスがあるにしても、きっと来年の夏になりそう。
その時も、行けるかどうかわからないから……。
「紫の子、お迎えしちゃおうかなぁ……?」
「あはは! 絶対、雫、そういうと思った」
「だって、やっぱり好きな色の子を見てると可愛くてそう思っちゃうでしょ?」
色が選べるなら、誰だって好きな色を選びたくなるよ。
「まあ、それはあるかもねー……」
「夏芽はどうするの?」
「じゃあ、わたしは緑の子を買おうかな!」
「って、夏芽も浴衣と同じ色の子選ぶのー?」
「だって、雫が先にそう言うんだもん」
「えー、わたしのせい?」
わたし達は、おかしくなって笑ってしまった。