【受賞】幼妻は生真面目夫から愛されたい!
 身体を駆け巡った絶頂の余韻に浸りながら、彼女は注がれる熱を感じていた。
「クラーク……。これからも、あなたの妻でいさせてください……」
「ああ、もちろんだ。今までもこれからも、君は俺の愛する妻だ。絶対に、手放さない。後悔しても、知らないからな」
 クラークは、彼女の目尻に唇を寄せ、溢れ出そうな涙をすくい取った。
「君は、涙まで甘い」
 繋がった二人は、幸せそうに微笑み合う。
 その日、オリビアはクラークの腕の中で眠った。



 ――それから数か月後――。
 オリビアを「かわいそう」と口にする者はいなくなった。むしろ「羨ましい」だ。それは、クラークに向けられる言葉でもある。
 ディブリ伯爵夫妻は仲が良くて羨ましい――。
 モーレン公爵夫妻に次ぐ年の差幸せ夫婦として、国中にその名をとどろかせることとなったのである。

【完】
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