太陽のような君へ

幼なじみの君

「美月!学校遅れるだろ 早く起きろ!」

『んー…もうちょっとだけ…』

「だーめ はい起きるよー」
布団に潜る私を彼は布団を無理やり剥がして抱き起こした。

「おはよう美月」

『…日向おはよ…まだ眠い!』
そう言って無理やり寝ようとする私を寝させまいと支える彼。
これが私と彼の毎朝のやり取りである

私は青野 美月(せいの みつき)現在高校2年生
そして彼は隣の家に住む幼なじみの滝川 日向(たきがわ ひなた)同じく高校2年生である。

彼の家とは家族ぐるみの付き合いで幼稚園から小中高とずっと一緒。昔から毎日一緒に登校していて側にいるのが当たり前の存在だ。
お互いの家も当然のように行き来している。

現に毎朝彼は私を起こしに勝手に部屋に入って来る。両親もそれを止めないし、私も嫌悪感は無い。それぐらい近い存在ってことだ。
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