太陽のような君へ
保健室の扉を開ける

「先生ー…いないみたいだ」

『大丈夫、自分で出来る』

「そっか、泣かなくてえらかったな」

『私のこと何歳だと思ってるの』

「昔俺の練習付き合ってくれてた時ボール当たって泣いてたじゃん?」

『それは昔でしょ?今は違うもん』

「そうだな大きくなったねぇ美月ちゃん」

『君もね?日向くん』

そんな言い合いをしていると先生が保健室に戻ってきた

先生「あら、どうしたの?」

「体育バレーボールやったんですけどボール美月の顔に当たっちゃって」

先生「あー…ちょっと赤くなってるね これ以上腫れないよう冷やそうね」

『ありがとうございます』

先生から保健室の冷蔵庫で冷やされていたアイスノンを受け取りタオルに包んで赤くなったところに当てる

先生「授業戻れそう?先生これから会議でまた保健室空けるの」

『大丈夫です 戻ります、ありがとうございました』

保健室を出たあと日向と一緒に教室に戻る

「まだみんな戻ってきてないね」

『うん、私着替えてくる』

「ん。なんか困ったことあったら言って」

『ありがとう。あ、さっき助けてくれてありがとう』

「ん。いつでも頼れ 美月を助けるのはずっと昔から俺の仕事だから」

『ははっ 日向かっこいい!なんかヒーローみたいだね じゃあ私着替えてくる』

くるっと背を向けて更衣室に向かった私はその時彼が顔を赤く染めていたことなんて知る由もなかった
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