御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「あ、東雲には内緒な」


いたずらっぽい笑顔で、人差し指を口にあてた舜くん。


滅多にない仕草に反射的に心臓が高鳴った。


……舜くんも……本当に美形なんだよなぁ…


私の周り、容姿の整っている人が多くておかしくなりそう。


「わ、分かった!凪くんには内緒ね!」


私も舜くんを真似するように、同じポーズをしてみせた。


「うっ、、」


え…??なんか突然心臓抑え始めたけど……大丈夫かな?


「舜くん大丈夫!?心臓痛いの!?」


心配になって手を差し出すと、舜くんは呆れたのか困ったのか俯いてため息をついた。


「………ほんと……可愛いな…」


「へ?」


「可愛い」


えっ、あ違う!!もう一度言って欲しかった訳じゃなくてっ!


そうじゃなくて……


プシューと効果音が鳴りながら、頬が赤くなり湯気がたっていく。


「っ、暑い…」

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