御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
手で風を送り込むけどそんなので熱が冷める訳もなく…


「ひーな」


「は、はいっ、」


「お前、顔真っ赤」


っっ、、あのえっと、何それぇぇ……


「舜くんがしたんじゃん…」


顔を隠すように俯くと、舜くんの声色は優しい穏やかなものに戻った。


「はいはい、ごめん」


と…


舜くんの手が私の頭に乗る。


その直後、『なにやってんの』と少しイラついたような声が聞こえてきた。


「妃奈、日景に何をされた?」


「な、ぎくん。」


「た、ただ話してただけだよっ!」


週末に出かけるのは凪くんに内緒だし。


大人しく黙っておこう。


「ふーん」


私の言葉に納得がいかなかったのか、拗ねたように口を尖らせる凪くん。


静かに私の方へ寄ってくると、隣の席の椅子をこちら側に向けて背もたれに頬ずえをついた。


「凪くん、?」


無言で見つめられて私まで何も言えなくなる。
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