御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「全然だよ」


「あ、そうだよね」


愛とかないよね……一瞬嬉しくなっちゃったから……


勘違いが恥ずかしくて、俯く私の顔を凪くんは覗き込む。


「そうじゃなくて…こんなもんじゃないよってこと」


「え?」


予想外の言葉に思わず顔を上げる。


「俺は……妃奈が望むならなんでも全部叶える」


「俺の妃奈愛、2人が思ってるよりもずっと重いと思うよ」


なに、それ………


「妃奈、ちょっと…」


うん、光莉。私今すごく…





「嬉しいっ!!」





「え?妃奈、何言って…」


凪くんの方に向かって前のめりになる私の後ろで、妃奈の戸惑う声が聞こえる。


だけどごめんね光莉。1回凪くんとお話をさせて…?


えっと、そう、まず…


「凪くん!大切に思ってくれてありがとう!」


「妃奈…」


「えへへ、これってやっぱり…幼なじみの特権だねっ!」
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