御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「妃奈の特権だよ」


「そっかぁ…やった!」


私が嬉しさに飛び跳ねた途端、困ったように頭を抱えた凪くん。


「妃奈が可愛すぎる、今すぐ攫いたい」


「ん?どういう意味…?」


ちゃんと理解できるようになんとか解読しないと……


自然と頭を傾ける私。


その肩に後ろから光莉の手が置かれる。


「妃奈、気にしなくていいよ、ほら早く校庭行こ」


「そうかな、?」


「うん、大丈夫!」


光莉に手を引かれて校庭へ急ぐ。




そして、授業が始まった………


今日は3組と4組の合同授業。


先生が早速手元のプリントをめくる。



「3組赤チーム………」


タスキの色でチームになっていて、みんなの名前がどんどん呼ばれていく。


私は……


「3組青チーム、胡桃 妃奈」


青だっ!


そう思ったのも束の間、まだ青チームのメンバーが呼ばれていて、私の耳には…


「東雲 凪」


その名前が響いた。
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