好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「大きく一面に載せてもらえるかなぁ……っ」

「へえ。雑誌に載るの? ……なんの雑誌?」



透き通るようなきれいな声が、突然頭の上から降ってきた。

びっくりして顔を上げると、そこには“超”がつくほどの美少年が私のスマホを覗き込むように立っていた。

慌てて私はスマホの画面を隠す。



「なんで隠すの?」

「い、いやぁ。べ、べつに理由はないですけど……」



冷や汗が流れる。

画面、見られてないよね?


不思議そうな顔をこちらに向けているこの美少年は、同じクラスの最上 柊斗。

……最上くんに見られていないよね?



「ふーん。じゃあ、見せて」

「な、なんでっ」

「気になるから」



気になったものは追求しなくちゃ気が済まないんですか?

子供かっ。

なんて心の中でツッコミをしていると。


ひょいっ。

最上くんの手が伸びてきたと思ったら、簡単にスマホを取り上げられてしまった。

油断したっ。
< 2 / 237 >

この作品をシェア

pagetop