好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「返してっ!」



スマホを取り返そうとしても、もう遅い。

最上くんの目は完全に私のスマホの画面を見ている。

ああ、もう、終わりだ。



「ねえ」

「……はい」



最上くんの言葉ひとつひとつが怖くて、顔を見ることもできない。

私はうつむいて、スカートの上でこぶしをぎゅっと握りしめた。



「……コスプレって、なに?」



最上くんに引かれた。

ドン引きされた。

……私の密かな趣味がバレた。



「コスプレ雑誌に載るってこと?」

「……はい」



もう言い訳もできない。

その画面にはコスプレ雑誌への掲載決定と書かれているんだから……。

誰にも言えない私の趣味がコスプレで、そのコスプレで雑誌に載るなんて誰にもバレたくなかったのに……。



「コスプレって……、」
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