好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「萌音、可愛い」

「……最上くんも。かっこいい」



私は最上くんの姿を直視できないまま、イベント会場を歩くことにした。

コスプレイヤーさんたちも私たちを見て褒めてくれる。

それが嬉しくて、私たちは顔を見合わせて笑った。



「あ、ここで写真撮ろうぜ」



そう言って恭介が立ち止まったのは、大きな噴水前。

確かに、この噴水を背景に写真を撮って欲しいかも……。


どういうポーズで撮ろうか。

少し悩んでいると、最上くんが片膝を立ててしゃがんだ。

左手を胸元に添え、右手は私に差し出すように伸ばしている。

まるで『この手をどうぞ』というように、完璧にポーズを決めている。

そんな姿にドキドキしながらも、私はその手に自分の手を重ねる。



「撮るぞ」



私たちは静止したまま、シャッターが切られるのを待った。



「もう1枚」



恭介は完全にカメラマンモード。

色んな角度から撮ってくれる。
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