好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
それでも、アルバイトをしていない高校生の身でひとり暮らしさせてもらえていることは幸せだと思う。



「それじゃ、また明日……」



また明日ね。

そう言いかけた時、アパートの大家さんの姿が目に入った。

大家さんは私を見るなり、慌てた様子で駆け寄ってくる。



「大家さん、こんにち、」

「滝沢さんっ! あなた、このアパートに住めなくなっちゃうの⁉」

「ええっ⁉」



アパートに住めなくなっちゃうって、どういうこと?

私は目を白黒させながら大家さんから話を聞く。



「実は今、滝沢さんのご両親から電話があって。アパートの家賃を払うお金がなくなってしまった、って……」

「えええええっ⁉」



私は鞄からスマホを取り出す。

そこには実家の電話番号が何件も表示されていた。
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