ジェラシーを彷徨わせて
『え、なに言ってるの……?これはAIが無作為に選ぶんだから、必ずしもパートナーになれるなんてことないんだよ?』
『知ってるわ。でも、まあ、なんか自信しかない』
『っ、根拠のないこと言わないでよ。……選ばれる基準も何も分からないのに、そんなふわっとしたノリで入学できるわけないでしょ……』
……ありえない。
そもそもわたしには身分不相応な学校だし、……そんな都合よく凪とパートナーになれるわけがない、そう頭では分かっているのに。
ドクリ、……って大きく拍動を刻んだ心臓が、じんわりと次第に熱を持っていく。絡んだ瞳はまっすぐな熱を灯したまま、ふ、と、力をぬくように瞬きを落とした。