夏の大三角~恋~


「迎えが来ているはずなんだけど……。」


三星が辺りを見渡す。



「あ、いたいた!!おばあちゃーん!!」



は??

待って、聞いてないよ。



「三星〜!!よく来たねぇ…。」



年配の女性と、三星が抱き合う。



「紹介するね、今回私たちがお世話になる、私のおばあちゃん!」

「おぉ、おぉ、この子たちが三星ちゃんのお友達かい?」



私たちは慌ててペコリと頭を下げる。

先輩も鷲も慌てている。

鷲なんか汗をかいている。

私も……。

沖縄に三星のおばあさん?



そんなこと、聞いてないよーーーー!!!



しかし私たちは無慈悲にもバスに押し込められたのだった。
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