夏の大三角~恋~



「げげ…、なんだこれ…。」



竜二先輩、鷲、私は絶句している。

バスをいくつか乗り継いで数時間、私たちは三星のおばあさんの家に来ていた。



その家の、でかいのなんの。



どこの豪邸だよっ!…ってかんじ。

な、なんなのよ、この西洋風のステキな建物は。

私が小さい頃に憧れていたやつみたい!!



大きな玄関から、男の人が出てくる。

浅黒く日焼けした筋骨たくましい30代くらいの健康そうな男の人。



「きゃー!夜空(よぞら)おじさーん!!」

「おう!三星か!兄さんは元気か?」

「元気だよぉぉ!!」



なになに?

私たち、置いてけぼり?
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