君から声がかかる前に
「そんなことないよ。私、今日満足するまで月を見たあとに椿に電話して、出なかったら死のうって思ってたんだ」

優弓は呑気にそう言いながら夢の中では遺書と優弓の手にあるスマートフォンが入っていた茶封筒を僕に見せる。

僕の責任重かったなー。

「中身、全部遺書?」

「うん。読む?」

「一応貰っとく」

「じゃあ、はい」

そう、茶封筒の中から夢で見た通りの淡いピンク色の封筒を取り出した。

もちろん夢で見たケーキを引き換える紙であろうものと、UFOキャッチャーの五分間無料券は取り出されたあと、僕の手に渡った。
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