大江戸ガーディアンズ
美鶴の目に涙が溢れてきた。
「旦那さま……申し訳ありませぬ……」
両の眼から一筋、また一筋と流れていく。
「美鶴はもう……松波の御家には帰れませぬ……」
目の前でもうもうと立ちのぼる煙に目が霞む。喉が燻されていがいがする。
美鶴は身体を二つ折りにして咳き込んだ。
すると、真っ赤な炎の向こうから、真っ黒な布を被った長身の男が現れた。
腰には長刀・短刀を二本差ししている。武家だ。