君がいなくなった世界

大好きだよ

翼が亡くなって数年がたったある日。

もう二十代になった私は、高校と専門学校を卒業して、夢を叶えてホテルのベルガールとして働いている。

今は一人暮らしをしていて買い物に行くために外を歩いている。

春らしいピンクの並木道を遠目に眺めながら歩く。

「わー!おっきいトラックー!」

小さい子の無邪気な声が聞こえた。
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