殿下が恋をしたいと言うのでさせてみる事にしました。婚約者候補からは外れますね

 午後の授業も終わり、ブラッドと帰宅した。制服を脱ぎ、楽なドレスに着替えた後に執事のノーマンが慌てて部屋をノックしてきた。


「お嬢様、よろしいでしょうか」

 侍女が扉を開けて執事を部屋に入れると、大きな花束を持っていた。


「えっ? なぁに?」
 大きすぎる花束でノーマン(執事)の顔が隠れてしまっていますね……

「ウィルフレッド殿下からです」

 手紙と共にずっしりと大きな花束を渡された
 頭にたくさん? ? ? ハテナを浮かべながら手紙を開封した。


【入学おめでとう、可愛い君とランチを共にしたい。良い返事を待っている】


 と書かれてあった。誘われる意図がわからないので

【人違いではないですか?】

 と返事をしておいた。

 学園では身分は関係ないと、先生が仰ったので無理強いはしませんよね。

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