殿下が恋をしたいと言うのでさせてみる事にしました。婚約者候補からは外れますね

「可愛かったな……」

 ポツリと呟いた後にマドレーヌと目が合ってしまった……


 その後ランチを取るために食堂に行くと、カテリーナが義弟とランチを取っていた……


 こっちに気がつきもしない!


 美味しそうにケーキを食べるカテリーナ、口の端にクリームを付けて……可愛いじゃないか!

 おい! 義弟何をする! カテリーナの唇に触れるんじゃない! クリームを舐めるな!

 だめだ! 見ていられない。


 義弟といえど、血の繋がりはとても薄い=他人の男。
 カテリーナに近づきすぎだろう、あいつは危険だ! 十五歳のくせに大人びてやがる。カテリーナは私の婚約者候補だぞ! それを知っての行動か!


 よし! 明日カテリーナをランチに誘ってみよう。久しぶりに私に会うのだからついでに学園を案内してやろうと思い花束と手紙を侯爵家に送った。

 その後返事が届いた。

 人違いではありませんか……だと?

 私がカテリーナを間違えるわけないだろう!
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