真実の愛〜真逆の二人〜
 「いいんじゃね?それ」蓮君は受け入れてくれた。「じゃ、いこ」また蓮君に手をひかれる。二人で「じゃばらん」に入っていく。りりん。ドアについた鈴が鳴る。「いらっしゃいませ~」おだやかそうな店員さんが出迎えてくれた。「あちらの席へどうぞ~」一番奥の席に、案内された。他の席にもたくさんの人がいた。
私は席に着いた。蓮君も席に着く。
メニューを見る。このお店には、シャーベットがたくさんある。私は、カボスシャーベットにしようと思った。
「あの・・私はカボスシャーベットにしようと思うけれど、蓮君は???」
思い切って話しかける。蓮君は答えた。
「いらねぇ」
まさか??驚きの答え!!蓮君ならトリプルとかにしそうなのに!!
「もう、注文ボタン押すぞ。」
カチッ。蓮君がボタンを押す。   ピンポーン  ああ!!おしてしまった!!                     店員さんが来て蓮君が、「カボスシャーベットひとつ。」「かしこまりました」でやりとりは終わってしまった。
「蓮君は・・・アイス食べないの??」
気になったので聞いてみた。
「おれは、写真撮るから。笑菜にゆっくり食べてほしくて。」
蓮君は笑顔で言った。
ドキッとした。優しくて。カッコいい。
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