真実の愛〜真逆の二人〜
 「あ・・ありがとうございます。」
本当に嬉しかった。しばらくして、カボスシャーベットがきた。
「おまたせいたしました~」店員さんが持ってくる。
「ありがとうございます」蓮君が紳士の笑顔で、カボスシャーベットを受け取る。
「では、ごゆっくり~」店員さんが戻っていく。
「はい。笑菜。」蓮君が渡してくれる。
「ありがとうございます。」私は受け取る。カボスシャーベットは、白く輝いていて。とてもおいしそうだ。蓮君が渡してくれた銀色のスプーンで、すくって口に入れる。蓮君はスマホでパシャリパシャリと、私の写真を撮っていく。ちょっと恥ずかしい、けれどなんだか嬉しい。そんなことを考えていたら、もうシャーベットを食べ終えていた。
もう五分くらいたっていたのかな、そう思った。お会計しなきゃと思って立ち上がった。蓮君に、
「お会計してくるから、外で待っててくれる??」と言った。蓮君は
「わかったから、早くこいよ。」
「はーい」きっと蓮君は、時間を心配しているんだとおもった。急いで行こうと思った。お金は、お父さんにもらっている。
「パートナーとゴールデンカップルになるんだぞ」って。でも結局、お金はないから、五万円くらい。
カボスシャーベットは、五百円くらいだった。
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