真実の愛〜真逆の二人〜
 私の急な提案に蓮君は、
「ふっ。まあ、悪くないな。」 と、あっさり受け入れる。
「!!!」私は少し驚く。だって、蓮君ならば、「何で料理なんだ??」とか、「お前みたいな女とは、料理なんてしたくない。」と、あっさり断ってくると、少し思っていたから。でもなんか嬉しい。すごく嬉しい。
私が、ポーッとしていると、蓮君が、私の頭をつついて
「??気絶した??」と呟く。
「---っ」私の顔が、火山みたいに赤くなる。無理!無理!無理!無理!ーーしっ、心臓に悪いよー!!こんなカッコいい動作、普通の人にはできないよー。私が、興奮していると、
「・・・料理しないのか??」と、蓮君が問う。私は、自然に
「やっやります!!」と返事をする。蓮君は
「じゃあ、準備しろ。」と、あっさり言う。
「はっはい!!」ヤバイヤバイ!!蓮君と料理できるなんて!!正確には、五ッ星レストランのシェフの息子と!!中西家の人間が!!すごくない??感激!!私の心の中は、もう、噴火状態。しかし、このままでは、料理できないので、冷静になり、家から持ってきた、エプロンをつける。かわいい水玉模様の赤いエプロンだ。ちょうど、私がエプロンをつけ終わった時、エプロンをつけた連君が出てきた。
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