真実の愛〜真逆の二人〜
 しかし、私は包丁に力を込めて、 ザクッと玉ねぎに刃を入れる。気もちいい!!歯切れが良く、握りやすくとても良い包丁だ。そう思っていると、蓮君が
「どうだ??その包丁。」と聞く。
「はい!!とても良い包丁です!!」と感想を言う。
「ふっ。良かった。」そう言って蓮君はソース煮込みにもどる。私は、玉ねぎと人参をサクサク切っていく。なんかいいなこの光景。普通の家みたい・・・そう思って私は料理を楽しんだ。
二十分後・・・ようやく二人のハンバーグができた。私は、野菜と肉を練って、蓮君が丸めた。そうして、二人分のハンバーグができた。テーブルに準備をして、二人で手を合わせる。
「いただきます!!」   「いただきます。」
フォークで、ハンバーグを切る。そして口に運ぶ。
「おいしいっ!!」私はとてもおいしくて、声が出てしまった。ジューシーな肉、よくきざまれた野菜。すべてが完璧なハンバーグだ。蓮君も
「前のピーマンハンバーグよりは、マシだな。」と言った。
「それって、私のハンバーグですか??」と私が言う。
「あはは。そうかもな。」蓮君が答える。
そうして、私たちは楽しいひとときを過ごした。
その日はゆっくりと眠れた。
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